大卒者等の就職活動のルール見直しについて連日話題になっています。これまでの経団連の取り決めから政府主導となり、当面スケジュールはこれまで通りとなっています。

この機会に企業の立場、学校、学生、日本の社会人育成について等が議論されていて、とてもいい傾向だと思います。日本を支える人材がいかに育成されていくのか、それは学校教育とも密接に関連しています。

私は学校と社会の橋渡しをする立場として日々どのような活動をしたら良いのか? を考え試行錯誤しています。

早いもので11月。もうすぐ10月の結果が報告され、自分達が活動した結果も見えて来ます。

世は好景気でありながら人手不足が経済にブレーキをかけている状況で、企業からは今までは求人の対象と考えていなかった若年者や無資格、未経験者に対しても求人を出す状況となりました。

東京の話となりますが、一般求人では2倍以上の求人倍率で売り手市場と賑わっていますが高卒では7倍、8倍の世界です。

一部の学校においては何年も前から求職者一人当たり10件以上の求人が出ていますから、最近では進路指導室に数え切れない程の求人が寄せられています。

本当に選び放題!

数年前の生徒には申し訳ないと思う位沢山の求人が届いています。と言う事は内定率も相当高いだろう、と思えます。確かに年々早期内定率はグングン上がっていて、

今年もまた記録更新か?

と思っていたら。

蓋を開けたら内定率は昨年度から微減。

東京は51.6%で昨年から1.6ポイント減

全国では62.3%で0.4ポイント減

なんと、この高い求人倍率の中で下がっていました。

驚きました。

私の担当校の生徒はまだ結果が出ていない生徒を除くとかなりの確率で内定を得ました。

春先から就職と決めて私のセミナーを受けた生徒は進路変更を除くとほぼ100%の内定。

この夏、模擬面接会を行いました。

来場した順番で行うので、初めて会う生徒多数の模擬面接となりました。16名の方を担当させて頂きましたが9月に試験を受けた方の内定率は92%でした。全体では70%を切っていました。

ちなみに、高校生は9月は一人一社しか受けられません。10月以降も2社までです。

模擬面接を受けに来る位だから意識が高い生徒とも言えます。しかし、先生に行くように言われた。と言う生徒やまだ学校で面接指導を受けていない生徒の割合は結構高く、何をどこから? と思う生徒さんも多くいました。

その中で私は何を、どう指導したのか?

限られた時間内で生徒は確実に変化して帰って行きました。目を輝かせる生徒もいれば、実は終わった後に泣いた生徒もいました。

一応断っておきますが、圧迫面接を行なったり非難した訳ではありません。

高校生は純粋なのです。

「そんな風に考えていいのですね。」

就職と言う初めて尽くしの経験の中で混乱したり緊張もします。ある一定の価値観で縛られると、その枠にはまる事が出来ない居心地の悪さや苦しみが生まれます。

これからの時代は自ら考えて判断し、歩かなければなりません。人から与えられた価値観の中で生きるのはますます難しくなります。社会の変化のスピードが加速しています。その中で、私達はどう生きるのか?

11月18日の歩き方セミナーで話します。